大きな自然災害がない限りは連休(年末年始、GW)でも365日24時間当たり前のように営業しているコンビニ。コンビニのアルバイトは将来的にAIに仕事を奪われていくし、時給は安いし良いことがないのでは?と思ったのですがコロナ禍でも関係なく営業されてました。
コンビニ(ファミリーマート、ローソン、セブンイレブン)の経営戦略や業績(営業報告)を調べていくうちに、時給は安くて将来性はあまりないけど意外と良い所もあるやんと思ったのでまとめて整理しました。
コンビニが採用している経営戦略
コンビニが採用している経営戦略の1つに地域ドミナント戦略というものがあります。
つまりコンビニは稼げる地域があればその地域にたくさんのコンビニが出店します。
大手3社の業績
日本の大手コンビニ3社の業績(既存店)がそれぞれIR情報ページで掲載されてるので載せました。ちなみに日本で初めて新型コロナ患者が報告されたのは2020年1月16日です。
ファミリーマートの業績
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
売上 | 98.5 | 99.1 | 92.4 | 85.2 | 89.0 | 91.8 | 89.2 | 92.3 | 95.3 | 93.9 | 95.4 | * |
客数 | 97.9 | 98.6 | 89.9 | 77.7 | 80.1 | 85.3 | 83.8 | 88.1 | 86.7 | 89.8 | 88.3 | * |
単価 | 100.6 | 100.5 | 102.5 | 109.5 | 111.2 | 107.8 | 106.4 | 104.8 | 110.0 | 104.6 | 108.1 | * |
>>月次営業成績の推移2020年2月期
>>月次営業成績の推移2021年2月期
ローソンの業績
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
売上 | 100.3 | 99.6 | 94.8 | 88.5 | 89.8 | 94.2 | 91.1 | 91.3 | 94.5 | 93.1 | 95.3 | * |
客数 | 99.1 | 98.8 | 92.3 | 80.7 | 79.2 | 85.6 | 84.9 | 86.8 | 86.6 | 88.0 | 88.4 | * |
単価 | 101.2 | 100.8 | 102.7 | 109.7 | 113.3 | 110.0 | 107.3 | 105.1 | 109.1 | 105.8 | 107.8 |
セブンイレブンの業績
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
---|---|---|---|---|---|---|
売上 | 96.8 | 95.0 | 94.4 | 101.0 | 94.9 | 100.0 |
客数 | 92.9 | 85.3 | 83.0 | 92.1 | 87.9 | 94.5 |
単価 | 104.2 | 111.4 | 113.7 | 109.7 | 107.8 | 105.8 |
>>月次営業情報2021年2月期

セブンイレブンは毎年3月〜8月しか報告していませんでした。
セブンイレブンは他の2社と比較すると前年比が上回ってる月があり、セブンイレブンの経営は強いですね。その秘密は以下の記事で解説されてます。

コロナ禍でもそんなに売上が落ちていないんだね。
withコロナの世界でもコンビニが生き残る理由
セブン・ファミマ・ローソンがコロナで苦戦中でも客単価は増えている理由で説明されてるが、コンビニを利用する客の行動が変わってきたからである。
数字だけ見れば、あまり価格に敏感ではないお客、また食品スーパーなどに買い物に行っていたお客が、「3密」状態を避けて比較的レジ待ち時間の少ないコンビニに流入、多めの買い上げ点数で、客単価を引き上げた姿が浮かび上がる。
普段(今まで)は、コンビニで買えばスーパーマーケットで買うよりも割高で同じ商品を買うのであれば「安いスーパーマーケットに決まってる、コンビニで買うやつは怠惰だ!」というのがほとんどの客の意見だったが、新型コロナウィルスをきっかけに「“3密”を避けてセルフレジや”キャッシュレス”決済でスムーズに買い物ができるというコストだと思えば安いものだ!」という客が増えたからだと思います。
少し割高であっても人は利便性を求める生き物だから今後も需要は増えていくだろうと考えられます。そしてコンビニは私たちの生活に欠かせないインフラになってます。
(実際に各社では今まで売れなかった野菜を実験的に販売し始めた)
AIが出来ることで仕事がなくなる可能性は否定出来ませんが、withコロナの世界で生き残ることが出来るか?という観点からすればAIが出来るまでは大丈夫な業界だと思います。

今はAI>人件費なのでほとんど人が働いてるが、いつか逆転する日が来るかもしれませんね。
コンビニは私たちの生活に欠かせないぐらい大事なインフラである
大手3社の業績を見て、売上が1桁台減少で済んでいることからコロナの影響をあまり受けてない(または上手く適応している)ことが分かります。
コロナ禍でも需要があるということは水道や電気と同じようにインフラと同じレベル。
インフラビジネスであればコロナ解雇される心配も小さくて済むでしょう。

インフラビジネスがコロナの影響を受けず解雇される心配が小さいのはコンビニに限った話ではありません。
隠れたメリット
・職場の数が圧倒的に多い
職場の数が多いので従業員同士の人間関係で悩んだら別のお店へ逃げれます(笑)
・全国どこにでもある
コンビニは人が多く集まり需要が見込める所なら全国どこに行ってもあるのでどこでも働くことができます。
・立地が良い
コンビニは需要の大きいエリアに作られることが多いので、都会なら99%駅から徒歩5分以内の所にあります。
・すぐに働ける
安くても気楽に働きたいフリーターやギグワーク思考の人からすれば、いつでもすぐに働けるというのは大きなメリットになるでしょう。コンビニバイトであればギグワーカーの間でよく使われる単発バイトアプリ「シェアフル」で探せます。
・365日いつでも働ける
特に年末年始やGWなど長期休暇の時は人手不足になるのでコンビニ経験者ならすぐに採用されて働けるでしょう。コンビニでやる仕事内容はどこで働いてもほとんど同じです。シェアフルやタイミーなどで探すと毎日どこかで募集がかかっている。

私は働いたことがなく細かい所までは分かりませんが、
大手3社ではマニュアルがあり共通部分もあるでしょう。
(マニュアル化されてるからこそAIに仕事を奪われやすい)
・経営が安定してるのに常に人手不足
大手3社の営業報告を見て気づいたが、コンビニの売上は他の業種と比べるとダメージは少なかったのでこれからも安定して経営出来る可能性が非常に高くコロナ解雇される不安もない。コロナ解雇される心配がなく安定した収入を確保出来るという点は時給が安くても良いから安定を求めるという人には良いバイトだろう。
まとめ
コンビニのアルバイトは、
- 職場の数が多く
- 全国どこにでもあり
- 駅近で立地が良く
- すぐに働けて
- 人手不足業界のため失業しにくい
そして隠れたメリットとして、コロナ禍でも関係なく需要があること!!!
コンビニの仕事は将来性があるとは言い難く時給も安くてオススメ出来るか?と言われるとそうでもありませんが、人生で1度はやってみるのも良いかもしれませんね。

将来、会社が倒産したり災害で職場がなくなってしまうかもしれないので….経験しておくと万が一の時に役に立つでしょう(笑)
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